【専門家が解説】
昔の常識 → 今では非常識
「肩こりは肩を回せばよくなる」は本当か?
【専門家が解説】
昔の常識 → 今では非常識
「肩こりは肩を回せばよくなる」は本当か?
—— 肩甲骨と肋骨の動きがカギ!
● 昔の常識:肩こりは「肩をぐるぐる回せばよくなる」
- 肩こり=血流不足というイメージが強く、肩を回せば血行が良くなると信じられていた
- スポーツ現場でも「準備運動として肩を回す」が基本とされていた
- 実際に一時的なスッキリ感や軽さを感じることも多く、「間違ってはいない」が「根本解決ではない」
● 今では非常識:肩こりの本当の原因は“肩”にはない
- 肩の回旋運動だけでは、深部にある筋膜の癒着や関節の滑走不全は改善できない
- 真の原因は以下のような “連動制限” にある
● 肩こりの本当の原因(構造的な問題)
- 肩甲骨の滑走不全
→ 肩甲骨が肋骨上でスムーズに滑らず、筋肉が無理に引っ張られている状態 - 肋骨(胸郭)の可動域不足
→ 呼吸が浅くなり、胸郭が硬くなることで肩が持ち上がったまま固まる - 巻き肩・猫背などの姿勢不良
→ 頭部や腕が前方に出て、常に肩まわりに余分な負荷がかかる - 骨盤の歪みが体全体のアライメントを乱し、肩へも連鎖的に影響
● なぜ「肩回し」では不十分なのか?
- 回す動作自体が「表層の筋肉(僧帽筋や三角筋)」しか動かしていない
- 滑らない筋膜や、固まった関節には負荷がかかるだけで逆効果になることも
- 肩を回すことで“肩甲骨”が動いていないケースがほとんど
→ 回しているつもりで実は「肩関節」しか動かせていない
● 改善のための新常識
- 肩甲骨はがし:癒着した筋膜と肩甲骨周囲筋をゆるめて滑走性を取り戻す
- 肋骨の動きをつける呼吸ストレッチ:胸郭が広がることで肩が下がりやすくなる
- 骨盤調整との連動:土台である骨盤から整えることで、全体の姿勢改善につながる
- 姿勢・体幹トレーニング:一時的な対処ではなく、身体の使い方を変える
● よくある誤解
- 「肩がこるから肩をマッサージ」→一時的な快楽に依存して悪化するケースも
- 「肩をぐるぐる100回」→表層筋ばかり疲れて余計に硬くなる
- 「肩に電気治療・温熱療法だけ」→根本の可動域や連動が改善されないまま
● まとめ
- 肩こりの正体は“動かない肩甲骨”と“固まった肋骨”にあり
- 肩を回すだけでは、構造的な問題には届かない
- 根本改善の鍵は、肩甲骨の滑走性と胸郭の可動域
- 施術・セルフケアともに、“肩以外”へのアプローチが必要
🎓 監修:山﨑 信治(やまざき しんじ)
中医学博士/ストレッチ専門店「ストレッチの達人®」創始者・代表
🟦 専門家プロフィール
臨床経験22年以上、施術実績45,000件以上筋膜・骨格・経絡を統合した独自施術を開発
開発施術:
- 骨盤はがし - 肩甲骨はがし
- 肋骨リブート - 可動域ブースト
- 体軸チューニング - トリガーリリース
(商標登録済含)
プロアスリート・芸能関係者・高齢者まで幅広く対応
宝塚歌劇団、Jリーグ、五輪代表選手など専属指導歴あり
講演・発表実績:30回以上
全国放送多数「ズームインスーパー」、地方放送多数、女性誌など出演・掲載多数
🟥拠点(全国対応)
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