【専門家が解説】ランナー膝の原因はフォームじゃない|本当に見るべきポイント

【専門家が解説】ランナー膝の原因はフォームじゃない|本当に見るべきポイント
✅はじめに|「フォームを直しても膝が痛む」あなたへ
「走ると膝の外側が痛くなる」
「フォーム指導を受けても改善しない」
「ストレッチしても、走るとまた痛い」
「インソールを変えても変化なし」
こうした**“ランナー膝”**に悩む方が共通して見落としているのが、
実は「筋膜の滑走不全と骨盤のねじれ」という根本的な原因です。
この記事では、「ストレッチの達人」代表・山﨑信治が、
✔ ランナー膝が治らない人の共通点
✔ フォームよりも先に見るべき“姿勢と筋膜”の盲点
✔ 痛みを繰り返さないためのリセット法
を専門家視点でわかりやすく解説します。
✅なぜ“フォーム改善”だけではランナー膝は治らないのか?
▶① 原因は「股関節」と「骨盤のズレ」にある
ランナー膝(腸脛靭帯炎)は、膝の問題に見えて、
- 実は股関節の可動制限や
- 骨盤の後傾・回旋のゆがみによって、
- 足の運び方・着地の角度に“ゆがみ”が生まれて起こります。
つまり、フォームの「見た目」を直しても、“身体の使い方”が歪んだままでは再発します。
▶② 腸脛靭帯が張るのは“代償動作”の結果
本来はお尻の筋肉(中臀筋・大臀筋)で支えるべき部分を、
- 骨盤の歪みにより、お尻が使えず
- 外もも(大腿筋膜張筋)が代償し
- 腸脛靭帯が常に張りっぱなしになり → 摩擦 → 炎症
▶③ 筋膜の滑走性が悪く、力の流れが“途中で止まっている”
筋膜の癒着があると、
- 股関節〜膝への力の伝達がスムーズにいかず
- 局所的に“無理がかかる”状態に
→ 特に、膝の外側(腸脛靭帯)に負担が集中します。
✅ランナー膝の根本改善に必要な3つのアプローチ
▶ステップ① 骨盤と股関節のアライメント調整
- 骨盤の前傾・後傾・回旋の癖を整える
- 股関節のねじれ・つまりを改善し、膝への負担を根本から軽減
→ 結果:「着地がスムーズ」「脚運びが軽くなる」
▶ステップ② 筋膜リリースで“滑走性”を取り戻す
特に重要な部位:
- 中臀筋/大臀筋(骨盤安定)
- 大腿筋膜張筋/腸脛靭帯(膝外側の緊張)
- ハムストリングス/内転筋(脚のバランス)
- 腸腰筋(股関節の起点)
→ 筋膜が滑ることで、走るときのブレと負担が減少
▶ステップ③ 脳と神経の再教育で「正しい使い方」を再構築
- 力を入れる場所
- 支える筋肉
- 重心のかけ方
を**“感覚から再学習”**することで、
膝への負担をかけずに走れる身体をつくっていきます。
✅Before/After|ランナー膝・フォーム改善の実例
▷ Before:3kmを超えると膝が痛む/毎回湿布やテーピングでごまかしていた
▷ After:10km以上走っても痛みなし/フォームが楽に/スピードが安定
▷ 実感:「今までフォームで悩んでたのは体の使い方が原因だった」と納得する声多数
✅まとめ|ランナー膝は「膝の問題」ではなく「使い方の問題」
✔ 見た目のフォームだけを整えても、再発のリスクあり
✔ 本当に見るべきは、骨盤と股関節の連動性
✔ 筋膜・アライメント・神経伝達を整えれば、自然と膝への負担が消える
🎓 監修:山﨑中医学博士/ストレッチの達人代表
臨床経験20年以上。プロアスリートから高齢者まで幅広く指導。
ストレッチの達人®
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