【専門家が解説】開脚できるのにキレが出ない?|筋出力を引き出す秘訣

【専門家が解説】開脚できるのにキレが出ない?|筋出力を引き出す秘訣
✅はじめに|「柔らかい=動ける」は間違いです
「開脚はできるのに、動きにキレがない」
「柔軟性はあるけど、パワーやスピードが出ない」
「ヨガやストレッチで体は柔らかくなったのに、むしろパフォーマンスが落ちた気がする」
このような状態は、「筋肉の滑走性と出力伝達」が噛み合っていないサインです。
この記事では、「ストレッチの達人」代表・山﨑信治が、
✔ 開脚できる=動ける、ではない理由
✔ 柔らかさと筋出力のギャップを埋めるカギ
✔ パフォーマンスを引き出す“滑走性”と“神経連動”の整え方
を専門的に解説します。
✅なぜ開脚できても「動けない・キレがない」のか?
▶① 筋肉は“柔らかい”だけでは力を発揮できない
- 筋肉は、しなやかに“縮む”ことでパワーを出す
- ただ緩んでいるだけでは、力が伝わらない
- 開脚など静的な柔軟性と、ダイナミックな動作は別物
→ つまり、「伸びやすい筋肉=動ける筋肉」ではありません。
▶② 筋膜の滑走性が悪いと「力が途中で抜ける」
- 筋膜が硬い・癒着していると、筋肉が滑らかに動かない
- その結果、「力が入りにくい」「瞬発的に動けない」状態に
- 開脚はできても、ジャンプ・切り返し・蹴り出しなどのキレに欠ける
▶③ 神経と筋肉の“連動”が再構築されていない
柔軟性を高めた直後は、
- 脳が“動きの出力パターン”を見失っている状態
- 筋肉は柔らかいけど、どこにどう力を入れていいか分からない
→ 出力を高めるには、「神経系との再教育」が不可欠です。
✅出力を引き出すには「整えてから動かす」が鍵
✔ 柔らかさを活かすには、滑走性と出力伝達の回復が不可欠
✔ 闇雲な筋トレでは逆効果
✔ 「正しく縮んで、正しく伸びる」状態に整えることで、初めてキレが出る
✅柔軟性+キレ=“動ける体”にする3ステップ
▶ステップ① 股関節〜体幹の筋膜リリース
優先部位:
- 腸腰筋(姿勢と脚の連動)
- 中臀筋・大臀筋(骨盤の安定)
- ハムストリングス・内転筋(開脚系の緩みすぎ抑制)
- 腹斜筋〜広背筋(全身の連動)
→ 筋膜が滑るようになることで、出力と柔軟性が“両立”できる状態に。
▶ステップ② 骨盤と胸郭のニュートラル化
- 骨盤が後傾・前傾しすぎていると、出力が分散
- 胸郭の位置を整え、骨盤〜体幹〜四肢を連動させる軸を作る
→ キレ・スピード・方向転換のスムーズさが格段にアップします。
▶ステップ③ 神経入力・動的再教育で“力の入れ方”を再構築
- トリガーリリース後の動作指導(PNF的要素含む)
- 軽いジャンプ、ステップ、バランス動作など
- 「力みなく最大出力を出せる」パターンを脳に再学習させる
✅Before/After|キレ・動きの変化の実例
▷ Before:開脚やストレッチはできるが、ジャンプ・切り返しが重い
▷ After:骨盤と筋膜が整い、動き出しが軽く/瞬発力も改善
▷ 実感:「柔らかいだけの体が“使える体”に変わった」「練習の質が変わった」
✅まとめ|「柔らかいのにキレがない」は、筋肉ではなく“使い方”の問題
✔ 開脚できてもキレが出ないのは、
✔ 出力伝達と神経系の連動が整っていないから
✔ 柔軟性を“パフォーマンス”につなげるには、
→ 筋膜・骨格・神経の連動調整が鍵
🎓 監修:山﨑中医学博士/ストレッチの達人代表
臨床経験20年以上。プロアスリートから高齢者まで幅広く指導。
ストレッチの達人®
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