開脚ができない人は脳からのある指令が影響している

🧠 開脚制限の裏にある「脳のブレーキ」とは?
脳は関節や筋肉に危険があると判断すると、“これ以上伸ばすな”という防御命令を出します。これが「伸張反射」「中枢性伸張耐性(Stretch Tolerance)」と呼ばれるものです。
🔹 なぜ脳は“伸ばすな”と命令するのか?
関節や筋肉がこれ以上伸ばされると断裂する危険ありと判断
経験的な恐怖記憶
過去のケガ、痛みの記憶が無意識に動きを制限する
筋力、安定性不足
筋肉が制御できない範囲は危険ゾーンとみなされる
自律神経の影響
ストレスや交感神経優位だと筋肉が緊張し、可動域が制限される
🔍 伸張耐性(Stretch Tolerance)とは?
筋肉そのものの長さではなく、**「伸ばされたときに感じる痛みや不快感を、脳がどこまで許容するか」**という“感覚のブレーキ”です。
🟦重要な事実
- 最新の研究(※)では、**ストレッチ後に柔らかくなるのは筋が伸びたからではなく、“脳が許してくれたから”**という結果もあります。
- ROM(可動域)の向上には、組織そのものの変化よりも、この「中枢性ブレーキの解除」が重要だと証明されています。
🧠【脳をだます開脚ルーティン】1日5〜10分/週3〜4回
🟡 STEP 1:呼吸+骨盤ゆるめ(中枢のブレーキ解除)
目的:自律神経を整え、脳に「安心だよ」と伝える
▸ 【仰向け腹式呼吸】× 10呼吸
- 仰向けで膝を立て、手をお腹に当てる
- 鼻からゆっくり吸って、お腹がふくらむのを感じる
- 口からゆっくり吐く(5秒以上)
🟦 副交感神経をONにして、筋緊張と警戒反応をリセット
🟡 STEP 2:体幹と骨盤のコントロール(脳が“動いていい”と判断)
▸ 【キャット&カウ】×10回
- 四つ這いで背中を丸める(吐きながら)→反らす(吸いながら)
- 骨盤の“前傾・後傾”を意識して動かす
▸ 【ヒップヒンジ練習】×10回
- 膝を軽く曲げ、股関節からおじぎするように前傾
- 背中はまっすぐ、骨盤を“前に倒す”意識
🟦 「骨盤が立つ」ことで上体が倒れやすくなり、開脚に直結!
🟡 STEP 3:神経の滑りをよくする(筋肉ではなく神経が突っ張ってる人向け)
▸ 【坐骨神経グライド】×10回
- 座って片足を伸ばし、つま先を上げ下げする
- 同時に首を上下に動かす(連動させないように)
🟦 筋肉が柔らかくても「裏が突っ張る」人は、神経が原因のことが多い
🟡 STEP 4:交互収縮ストレッチ(脳に“これ以上は危険”と思わせない)
▸ 【開脚PNFストレッチ】× 3セット
- 足を開いて座る
- 内ももを縮めるように「力をグッと入れる」(5秒)
- スッと脱力し、そのまま前に少し倒す(5秒)
→ これを繰り返すと、脳が“もう少し動かせる”と判断しやすくなる
🟡 STEP 5:成功記憶を脳に刻む(「できた」を覚えさせる)
▸ 【開脚できたところで深呼吸】× 3回
- 無理に前に倒れなくてOK。
- 「今の角度でも安全だったよ」と脳に記憶させる
🟦 成功体験の記憶を積み重ねると、可動域は自然に広がります。
⏰ 所要時間:7〜10分/毎日でなくてもOK
最初の2週間は週3〜4回の継続が効果的です
🎓 監修:山﨑 信治(やまざき しんじ)
中医学博士/ストレッチ専門店「ストレッチの達人®」創始者・代表
🟦 専門家プロフィール
臨床経験22年以上、施術実績45,000件以上筋膜・骨格・経絡を統合した独自施術を開発
開発施術:
- 骨盤はがし - 肩甲骨はがし
- 肋骨リブート - 可動域ブースト
- 体軸チューニング - トリガーリリース
(商標登録済含)
プロアスリート・芸能関係者・高齢者まで幅広く対応
宝塚歌劇団、Jリーグ、五輪代表選手など専属指導歴あり
講演・発表実績:30回以上
全国放送多数「ズームインスーパー」、地方放送多数、女性誌など出演・掲載多数
🟥拠点(全国対応)
福岡|広島|兵庫|大阪|名古屋|東京|札幌(全国あり)